小人さんの紐つくり(織紐)
ハンドルを回すと、7人の小人が糸を織って紐を作ります。 なぜ? どんなしくみで糸から紐ができるのだろう? |
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しくみ
工業用の織機の機構で糸を織り、紐を作っています。 開口 :織り方に応じて、たて糸を上下に分けます。ペグが当たると小人がそのたて 糸を上げます。ぺグの植え方で平織、綾織など組織を変えることができます。 よこ入れ :開いたたて糸の間によこ糸ボビンの入ったシャトルを通し、よこ糸を入れま す。 おさ打ち :通したよこ糸をおさで前に押し込み、しっかりと組織します。 巻き取り :できた紐を巻き取ります。ここではできた紐を送りローラで前に引き出しま す。 たて糸もよこ糸もボビンから取っているので、張力調整やたるみ取りの工夫をしています。 ただ、糸張力をあまり大きくできないので、紐の幅が変わったり、組織が少しゆるくなります。 ものづくり機械の原理やしくみ、その巧妙さを分ってもらえればと思っています。 参考 「織物」 実教出版 (1974)など
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こぼれ話 ・・・しかけは見せる、見せない?・・・ 見せるとしくみがよくわかり、理解も深まるでしょう。 一方、見せないようにすると想像力を働かせて、推測することになります。科学的なおもちゃではそのほうがいい場合があります。 「小人さんの紐つくり」の場合、この織機や別の組機も機構がやや複雑で、見ただけでは分りにくいと思います。また、しっかりした構造とするため、側板もその一部としているので、通常内部は見えません。 しかけを見えるようにするかどうかは結局、ケースバイケースなのかもしれません。 |